転職面接官が伝授！二次面接通過率と通過率UPする4つの極意

転職活動で二次面接まで進むと、「もう内定は目前？」と期待が高まりますよね。実際、二次面接の通過率は約30～50%前後とされています(三次面接がある場合)。 しかし、企業や業界によってこの数字は変動します。特に、転職エージェントを利用すると、二次面接の通過率が約60％〜80％に上がることもあります。私（転職5回、中途採用責任者歴20年以上　以下、私）も、3回の転職は転職エージェントのお世話になり、そちらの紹介で短期間で転職できました。

二次面接の通過率は約50％前後とはいえ、二次面接を通過しても、三次面接（企業によってはその後に最終面接）が控えています。最終面接の通過率は企業それぞれに異なり、10％程度の厳しいところもあれば、ほぼ内定確実な場合もあります。

大切なのは、各面接でしっかりと準備を重ね、自分の強みや志望動機を明確に伝えることです。特に二次面接では、一次面接よりも深い質問がされる傾向があるため、企業研究や自己分析を十分に行いましょう。

二次面接の通過率を高めたい方必見！この記事では、20年以上担当した中途採用責任者が二次面接の目的や評価ポイント、具体的な対策法を徹底解説。高評価を得るための準備方法やよくある質問への回答例も紹介し、次のステップへ進むためのヒントをお届けします。転職成功に向けて、必ず押さえるべき情報が満載です！

転職活動は長い道のりですが、一歩一歩着実に進めば、きっと理想の職場にたどり着けるはずです。応援しています！

二次面接の役割と目的

二次面接は、候補者の適性をさらに深く評価するための重要なプロセスになります。企業、規模によって採用プロセスが二次面接まで、または、二次面接の次に社長・役員面接と三次面接へ続くなどと様々ですが、実質的な人物査定はこの2次面接で行われるのが普通です。

つまり、一次面接は短時間で応募書類の確認程度に終わりますが、そこから選抜された応募者に行われる二次面接は実質的な面接、一番重要な場面でもあります。

一次面接とは異なり、より具体的な能力や人間性を確認する場となるのです。

二次面接は側面として、候補者の実務能力や企業文化への適合性を評価する意味合いもあります。一次面接で応募書類との整合性や社会人としての常識、入社に当たっての意識などをパスしていますので、二次面接では実務面と入社するに当たって会社に溶け込める人材かを見極めるのです。

以下では「二次面接の目的」と「一次面接との違い」について詳しく解説します。

二次面接の目的

簡単に上述しましたが、二次面接の大きな目的は、候補者が組織や役職、そして募集職種とその技量にどれほど適しているかを見極める場です。

特に、専門性や年齢、年代に応じたリーダーシップ、統率力、会社への長期的な貢献の可能性を見極めます。

この段階では、候補者の実務的な適応能力が企業のニーズに一致するかが問われますので、企業側が持つ疑問に正確かつ自信を持って答えることが重要です。

次に、一次面接との違いについて確認していきます。

一次面接との違い

一次面接と二次面接の違いは、評価の深さと観点にあります。各会社、規模によって違いは千差万別です。
私が担当する中途採用面接では、一次面接で応募書類と人物確認、そして退職理由、転職理由、志望動機などに常識的な解答がされるかどうかを見ています。

とくに「人となり」は大事です。極端な例ですが、入室のノックから入室して着席までの2分ほどで二次面接の可否が決まることもありました。

二次面接では実際の業務に必要なスキルや知識、さらに適性が細かく評価されます。一次面接では採用部門主体の面接だとしたら、二次面接からは募集をかけた部門の長が面接官として立ち会います。

このような二次面接では、質問内容がさらに実務に直結したものとなります。応募者の経験、技量、スキル、入社後の具体的な貢献度に焦点が当てられた質問が中心になります。

こうして、企業は最終選考へ進む候補者を絞り込んでいきます。

転職二次面接の通過率はどのくらいか

転職二次面接の通過率は、業種や企業規模により異なりますが、全体では約30～50%とされています。
この数値は二次面接を通過したあとに三次面接があるケースです。

これは一次面接を通過した候補者の中から、さらに厳選されるための段階であるためです。

私が行っている中途採用では、一人の採用に対して、最終面接には2～3人をお呼びします。この2～3人を選出する二次面接では5人～10人をお呼びします。

二次面接では、どなたが残るにしても、当社に入社していただきたいと思う方々ですから、応募者の都合のいい日時に合わせます。そして面接時間はだいたい1時間前後になります。

そして、この5人～10人を選出する一次面接には10人～20人にきていただきます。

ですので、当社の一次面接通過率は50％です。二次面接通過率は20％～60％ということになります。

次に、具体的な統計や業種ごとの通過率の違いについて説明します。

一般的な通過率の統計

三次面接がある場合、一般に、転職の二次面接の通過率は、全体で30～50%程度とされています。これは一次面接を通過した候補者の約半数が次の段階へ進むことになります。

例えば、IT業界では専門知識が重視されるため、二次面接の通過率が低めになることがあります。企業が求めるスキル、水準が高ければ、通過する人材が多くないことを物語っています。

一方で、サービス業や販売職、営業職では、専門知識や実績よりもコミュニケーション能力が評価されることがあり、通過率がやや高くなることもあります。

次に、業種や企業規模による通過率の違いについて掘り下げます。

業種や企業規模による通過率の違い

先にお伝えしましたが、業種や企業規模によって、二次面接の通過率は大きく異なります。企業規模では、大手企業では競争が激しく、通過率が低い傾向にあります。

最近の傾向では、スタートアップ企業は認知度が低く将来のリスクを考慮してか、応募数は比較的に少ないため競争率が低くなります。

一方、大手企業ではある一定数の二次面接者を揃えることもあって、競争率は高くなります。そして、厳格な選考基準が儲けられており、併せてと多面的な評価が行われるため、競争率が高くなります。

転職活動ではこういった事情を頭の片隅に入れ、企業の特徴に応じた準備が必要になってきます。

次は、二次面接が最終面接となるケースについて説明します。

二次面接が最終面接となるケース

中小企業やスタートアップ企業では、二次面接が最終面接となることが多いようです。応募者数が少ないことや早急に就労して欲しいという思惑からその傾向にあります。
私自身の転職でもそうでした。一次面接の時点ではほぼ内定が決まっていたのではないかと思っています。一次面接は社長ただひとりの一対一の面接で、その日の夜内定通知をもらいました。。

いまでこそ、全国展開して国民的に認知されている企業ですが、当時は正社員10人程度であまり知られていない企業でした。急成長している企業は業容拡大、人材不足のため、このような求人になるのだと思います。

二次面接が最終面接の場合、二次面接では社長が面接に立ち会う場合が多いです。とくに、IT系や技術系専門の社長は”ほぼ”と言っていいくらい二次面接や最終面接に参加し、詳細な質問をしてきます。こういう社長同席といったことは出来れば事前に把握しておいて準備、対策をしておきたいですね。

いずれにしても、この面接をもって内定を出すかどうかの最終判断が行われます。

上の例だけでなく、他にも、規模の小さい企業では、時間やコストの効率化を図るため、二次面接が最終選考とする企業が多いようです。役員や社長が直接面接を行うことも少なくありません。

次は、二次面接でよく聞かれる質問やその対策について詳しく解説します。

二次面接でよく聞かれる質問、その意図と対策

一次面接で応募者の基本的な項目を把握しているので、二次面接では応募者の専門性や人柄、志望動機を深く掘り下げる質問が多くなります。担当部署の責任者が同席、質問することもあります。
そのあたりの意図を理解し、的確に答えることが通過の鍵です。

以下では、よく聞かれる質問とその対策について詳しく解説します。

二転職面接官が伝授！二次面接通過率と通過率UPする4つの極意—専門知識とスキルの深掘り

二次面接では、候補者が持つ専門知識やスキルが具体的に評価されます。採用部署では対応できない分野でもあるので、募集する部署の責任者やその専門知識を有する幹部クラスが同席することがあります。

スキル、技術的な質問はこの方々が行います。そして、実質的な合否もこの方々の判断で決まります。

二次面接で聞かれる「前職でどのように問題解決を行いましたか」という質問は、あなたの実績を掘り下げる意図があります。この際、具体的なエピソードや数値を用いて答えましょう。面接官への説得力が増します。
また、最新の技術やトレンドに知識を持っているならば、そのあたりを披露するのも効果的です。

面接官はあなたのスキル、技術、ポテンシャルを知りたいのです。言い換えれば、他の応募者との差別化をしたいのです。

次に、前職での具体的な業績や経験について見ていきます。

前職での具体的な業績や経験

前職での具体的な成果や経験は、二次面接で特に重視されるポイントです。面接官は、あなたが前職でどのような価値を生み出してきたかを知りたいのです。

例えば、「前職で営業成績を20%向上させました」という実績は、明確でわかりやすい評価材料となります。
さらに、その実績を上げるのにどのような行動を取った結果であるか、そこまで具体的に説明することが大切です。

次は、志望動機と企業理解の深さについて解説します。

志望動機と企業理解の深さ

二次面接では、志望動機の具体性と企業に対する理解の深さが重視されます。

「転職サイトに載っていたから…」「通勤に便利だから…」「福利厚生制度がしっかりしているから…」といった志望動機はダメです。おそらく一次面接で不採用のはずです。

面接官は、候補者が自社にどれだけ強い意欲を持っているかを確認したいと考えています。

例えば、「貴社の新規事業開発部で〇〇のプロジェクトに貢献したい」という明確な意欲を示すことが効果的です。
その際、企業が目指す方向性や市場でのポジションについて具体的に言及すると、理解の深さが面接官に伝わります。

また、入社後のキャリアビジョンを語ることで、自分が企業の成長にどのように寄与できるかもアピールしましょう。

次は、コミュニケーション能力と人柄について掘り下げます。

コミュニケーション能力と人柄

コミュニケーション能力や人柄は、部署やチームにおける調和や企業文化への適応性を判断する上で重要なスキルです。

例えば、「前職で新しいプロジェクトチームを編成し、メンバーと密にコミュニケーションを取ることで成果を達成した」という具体例が有効です。
チームに良い影響を与える協調性や柔軟性が評価されるポイントとなります。

最後に、キャリアの展望に関する質問について詳しく見ていきましょう。

キャリアの展望に関する質問

二次面接では、応募者の将来的なキャリア展望が問われることもあります。
質問の意図は、企業と候補者の将来像が一致しているかを確認することにあります。

たとえば、「貴社の海外事業部で、5年以内にリーダーとしてプロジェクトを牽引したい」という具体的な目標を述べると効果的です。
この際、企業が提供するキャリアパスや研修プログラムを理解しておくと説得力が増します。

また、現実的な目標を語ることで、着実な成長を目指している印象を与えることができます。

二次面接を通過するための具体的対策

二次面接を成功させるためには、事前準備と質問への一貫した対応が重要です。繰り返しになりますが、企業にとってこの二次面接が応募者を知る実質的なステージだからです。

二次面接通過率は50％前後と言われていますが、企業の採否の判断は80％この二次面接できまります。
ですので、企業や自分自身について深く理解し、的確なアピールを行うことがポイントです。

以下では、具体的な対策をそれぞれの視点から解説します。

事前準備としての自己分析の重要性

二次面接を成功させるためには、再度、自己分析を行っておきましょう。
自分の強みや弱み、キャリアの軸を明確にしておくことで、説得力のある回答が可能になります。

この項目はすでに一次面接対策で行っていることでしょうが、二次面接では多くの場合、募集部署の責任者が同席します。

例えば、前職でのプロジェクト成功の具体例を事前に準備し、それが応募企業の求めるスキルとどう関連するかを説明できるようにしましょう。

また、自分が目指すキャリアパスを明確にし、それが応募先企業で実現できることを伝えることで、面接官に納得感を与えることができます。

次に、質問に対する一貫性を持たせる方法について説明します。

質問に対する一貫性を持たせる方法

面接では、過去の経験や志望動機、キャリアプランに一貫性を持たせることが重要です。この対策をしておくことで、面接官に信頼感を与え、あなたがしっかり考えを持っているアピールができます。

異業種からの転職で聞かれる質問、「前職ではなぜその業界を選んだのですか」に対しては、現在の志望動機や将来のキャリア展望につながる答えを用意しておくことです。
こうすることで一貫性が強調されます。

次に、逆質問を通じた企業理解の深め方について見ていきます。

逆質問を通じた企業理解の深め方

逆質問とは、面接官から「当社に対してなにか質問はありますか？」という問いかけです。
この質問では、企業に対する理解を深めるだけでなく、面接官に自分の関心を示す絶好の機会になります。

質問を準備しておき、その中から自分のキャリアと企業のビジョンがどう一致するかを考慮して選びましょう。

次は、転職エージェントの活用について解説します。

転職エージェントを徹底活用

転職エージェントは、二次面接対策において有力なサポーターです。繰り返しになりますが、私も5回の転職のうち3回は転職エージェントのお世話を受けてのものです。

転職エージェントが提供する情報やアドバイス、サービスを活用することで、選考通過率を高めることができます。

転職エージェントを通じて企業が求める具体的なスキルを事前に把握し、それに基づいた準備を行うことで、面接官に的確な印象を与えられます。

次に、二次面接で落ちる人の特徴とその回避策について解説します。

二次面接で落ちる人の特徴とその回避策

二次面接で落ちる要因として考えられるのは、や面接官に悪印象を与える行動などが挙げられます。

一次面接で募集要項や選考基準から遠く離れている場合は不採用判定になっているので、そのような方は二次面接に進んでいません。

また、そのようなこともあって二次面接では詳細で深掘りしたことが問われます。ですので、二次面接で落ちるというのは、面接官の不評を買うなど、応募者の「ミス」が大きな要因となります。
事前準備不足などが考えられます。

これらを理解し、事前に対策を講じることで、選考通過の可能性を高めることができます。

以下で、それぞれの原因と回避策について詳しく解説します。

二次面接に対する事前準備不足

退職理由、転職理由、志望動機、前職での実績など、これらの回答は一次面接で通貨済みですが、二次面接でも、さらに深掘りして問われます。

二次面接では募集する担当部署が同席することがあります。異なった視点で、一次面接での回答について別側面から質問することが多々あります。

事前に企業研究を行い、自分の強みがどのように役立つかを具体的に伝える準備をしましょう。

技術職の場合であれば、自分のスキルが企業のプロジェクトにどのように貢献できるかを明確に述べることが効果的ですし、企業文化やビジョンに共感していることを伝えることで、適応力をアピールできます。

次に、面接官に悪印象を与える行動について見ていきます。

面接官に悪印象を与える行動とは

二次面接で落ちる人の特徴として、面接官に悪印象を与える行動が挙げられます。

これには、遅刻や態度の悪さ、不適切な発言などが含まれます。

また、緊張して声が裏返ったり、顔が引きつったりする応募者もいますが、いても笑顔を忘れず、前向きな姿勢を示すことが重要です。日頃から練習しておきましょう。

次は、二次面接後のフォローアップと次のステップについて解説します。

二次面接後のフォローアップと次のステップ

二次面接後のフォローアップは、企業との良好な関係を築くために欠かせません。当日はムリでも、時間をあけずに必ず行いましょう。

また、次のステップに向けて、反省点を振り返り、さらなる準備を進めることも重要です。

二次面接後の反省点と振り返り

二次面接が終わったら、すぐに反省点や良かった点を振り返りましょう。この振り返りを行うことで、次のステップに向けた改善点が明確になります。

以上が二次面接で成功するための流れと対策です。準備を怠らず、自信を持って臨んでください！

まとめ

二次面接は転職成功への重要なステップです。事前準備をしっかり行い、自信を持って臨みましょう。転職エージェントの活用もおすすめです。

挑戦するあなたを応援しています！

よくあるQ&A

二次面接まで進んだら内定に近いの？

二次面接まで進むことは内定に近づいている証拠ですが、確実ではありません。二次面接の通過率は約30～50％と言われています。ただし、転職エージェントを利用すると、通過率が60～80％に上がる場合もあります。

二次面接ではどのようなことが評価されるの？

二次面接では、候補者の専門スキル、企業文化への適合性、長期的な貢献の可能性が主に評価されます。特に、実務能力や人間性、リーダーシップなどの深掘りが行われます。

二次面接と一次面接の違いは何ですか？

一次面接は基本的な情報確認やマッチングの場であるのに対し、二次面接はスキルや適性、リーダーシップなどを詳細に評価する場です。また、二次面接では募集部門の責任者が同席する場合が多く、より実務的な質問が中心となります。

二次面接でよく聞かれる質問は何ですか？

二次面接では、前職での具体的な業績や経験、専門知識とスキル、志望動機、キャリア展望などが質問されることが多いです。また、チームでの役割や問題解決能力を問う質問も多くあります。

二次面接を通過するためにはどのような準備が必要？

自己分析を再確認し、企業研究を徹底することが重要です。特に、前職での成果を具体例で説明できるように準備し、企業の求める人物像に合ったアピールを行いましょう。また、逆質問を通じて企業への理解と熱意を示すことも効果的です。

二次面接で落ちる人の特徴は何ですか？

二次面接で落ちる理由には、準備不足、回答の一貫性がないこと、態度や表情の悪さが挙げられます。企業研究を怠り、応募企業の求めるスキルや文化に適合しない印象を与えると通過は難しくなります。

二次面接が最終面接になる場合もあるの？

はい、中小企業やスタートアップでは、二次面接が最終面接になることがあります。この場合、社長や役員が面接に立ち会うことが多く、企業全体における適合性を評価されます。